蕎麦カフェたなみ
蕎麦カフェたなみです。いつもご利用いただきありがとうございます。
先日はお店を少し離れ、越谷商工会議所の視察研修旅行へ参加してまいりました。
朝七時半、越谷駅に集合して大型バスへ乗り込みます。今回の目指す先は、深谷市の渋沢栄一記念館。日本の近代経済の礎を築いた偉人に学ぶという、実に背筋の伸びる立派な一日の始まり……のはずでした。
朝の車内に響く快音と、百十円が繰り出した強烈なアッパーカット
出発したばかりの車内を見渡すと、早くもあちらこちらからプシュッと景気のいい音が響き、ビールやウイスキーが堂々と登場しています。朝から皆さん実に頼もしい限りです。
最近はお酒を控えていた私も、旅の開放感にそっと背中を押され、レモンサワーを一本いただくことにしました。そして、喉を潤すべくひと口。
――その瞬間、顎の下から強烈なアッパーカットを食らったような衝撃が走りました。
レモンの爽やかな喉越しを呑気に待っていた私の前に現れたのは、爽やかな顔をした筋骨隆々の用心棒でした。缶の表記を確かめれば「シチリア産手摘みレモン」「十一種類の樽貯蔵熟成酒」、そしてアルコール分八パーセント。上品な文句とは裏腹に、口の中では実に荒々しい大歓迎会が始まっています。ネットで見れば一本百十円ほど。偉人に経済を教わる前に、早くも「値段と威力は比例しない」という手痛い教訓を授かることとなりました。
アンドロイド翁の「論語と算盤」と、身につまされる商いの筋道
ほろ酔いと緊張が入り混じるなか到着した渋沢栄一記念館では、精巧なアンドロイドの渋沢栄一翁が出迎えてくれました。声や仕草まで本人を再現したという翁が、目の前で「道徳経済合一説」について語りかけてきます。
関わった企業には名だたる大企業がずらりと並び、これまで紙幣の肖像としてしか見ていなかった偉人が、いかに「利益を求めつつ、人としての道徳や筋を通すか」に心血を注いだのかを知ることとなりました。
「論語と算盤」の両立。商売を営む身として、実に胸に迫る重みのあるお話です。論語を丸暗記していたという翁の足元にも及びませんが、日々の商いに持ち帰るべき大切な宿題をいただいた思いでした。
長瀞の膳が仕掛ける満腹無限地獄!若者たちの胃袋受難劇
頭に学問を詰め込んだ後は、長瀞の長生館へ移動し、腹に料理を詰め込む時間です。
テーブルには釜飯、猪鍋、豚の味噌焼き、鮎の塩焼きと、見事なご馳走がずらりと並びました。
ところが、人生の先輩方が多い今回の旅。「食べきれないから」と手つかずの御馳走が、親切心とともに次々と若手たちの席へ送り込まれてきます。釜飯が片づいたと思えば豚が届き、ようやく平らげれば立派な鮎が泳いでくる。
善意のご厚意に感謝しつつも、胃袋の門番はとっくに悲鳴を上げています。食べ物を粗末にすまいと箸を動かすうち、車内で賑やかだった若者たちの口数は次第に減り、会場には静かに箸の音と胃袋の呻きだけが響く満腹無限地獄と化していきました。
記憶を奪う集団昼寝と、ガトーフェスタハラダの「別腹という名の裏口」
パンパンに膨らんだ胃袋を抱えて再びバスに乗り込むと、若者たちは示し合わせたように深い眠りへと落ちていきました。長瀞から群馬県高崎市までの車窓の記憶は、綺麗さっぱりどこにも残っていません。
目覚めた先は、洋館のような佇まいを見せるガトーフェスタハラダの工場見学。あれほど「もう一口も入らない」と誓い合っていたはずなのに、焼き立ての試食ラスクを前にすると、すんなりと喉を通ってしまうから不思議なものです。人間の胃袋には、都合よく開く裏口が備わっているようでした。
お土産を買い込み、帰りのバスでも再び乾杯を交わしながら、夕暮れ時の越谷駅へと帰着いたしました。
酒の一撃に始まり、偉人の教えに唸り、料理の猛攻に降伏して昼寝に沈没した一日程。渋沢翁の崇高な教えを胸に刻みつつ、この旅で最も深く身に染みたのは「飲みすぎても、食べすぎても、皆で出かける旅はやっぱり楽しい」という、誠に身近な人生訓でした。
心もお腹も満杯に満たされたエネルギーを糧に、また本日より厨房で美味しい蕎麦を打ってまいります!
| 名称 | 蕎麦カフェたなみ |
|---|---|
| フリガナ | ソバカフェタナミ |
| 住所 | 343-0032 越谷市袋山1216-19 |
| アクセス | 東武伊勢崎線大袋駅東口より徒歩2分 |
| 電話番号 | 048-971-3617 |
| 営業時間 |
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| 禁煙・喫煙 | 受動喫煙対策による禁煙・喫煙についての最新情報は、店舗にお問い合わせください。 |
| 電子マネー・その他 | PayPay |
| 駐車場 | あり お店の近くに2台 |
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