蕎麦カフェたなみ
蕎麦カフェたなみです。いつもご利用いただきありがとうございます。
本日の厨房では、少しばかり不思議な粉の計量が行われていました。
強力粉「ゆめちから」に蕎麦殻粉を一割加え、かんすい、塩、水を入れて製麺します。蕎麦殻といういかにも蕎麦屋らしい素材を使いながら、出来上がっていくのは紛れもないラーメンの麺です。
蕎麦屋の厨房に立ち、蕎麦になる気のまったくない麺を打つ。近頃の私は、粉を量りながら、ときどき自分が何屋だったかを確かめねばならない瞬間に見舞われます。
ラードひとつで電撃移籍!長年連れ添った蕎麦つゆの思わぬ変貌
スープの土台に選んだのは、日々仕込んでいる当店の蕎麦つゆです。
湯で割り、そこへラードをひと匙落としてみました。
すると、つい先ほどまで蕎麦の相手を楚々として務めていた汁が、湯気とともに急にラーメンの顔つきへと変わるではありませんか。
長年付き合ってきたつゆに、これほどあっさりと別世界へ染まる一面があったとは知りませんでした。こちらが石臼を回して蕎麦の香りに苦労している間に、つゆのほうはラードひとつで軽やかに転職してしまったかのようです。
揃った顔ぶれに隠れた落とし穴!わかめを足してめんまを忘れた丼の上
いざ茹で上げた麺を丼に泳がせ、具材を盛り付けようとしたときのことです。
「少し彩りが足りないな、何か入れなければ」と思い立ち、手元にあったわかめを添えることにしました。
丼の上に並んだのは、チャーシュー3枚、鳴門巻き、刻み白ネギ、カイワレダイコン、そして追加したわかめ。
我ながらそれなりに見栄えも整い、満足しかけたところで、致命的な事実に気がつきました。
――めんまを、きれいに忘れ去っていたのです。
具材が足りないと思ってわざわざわかめを足したというのに、ラーメンの具として真っ先に思い浮かぶはずのめんまが抜け落ちている。おっちょこちょいにも程があります。丼の上がそれなりに賑やかだったせいで、主役級の不在に誰も気づかないまま幕が上がってしまいました。
ドライブインの記憶と、噛めば残る「ありそうで、ない」ねっちり感
気を取り直して麺をすすってみます。
表面はつるりとなめらかですが、歯を沈めると少しねっちりとした独特の食感が舌に残ります。ゆめちからだけで打った麺とも違い、かといって蕎麦の味はかんすいの影響もあってかまったく感じられません。もっとも、殻の粉に蕎麦の風味を期待するのも筋違いというものでしょう。
かつて蕎麦粉そのものにかんすいを入れて大失敗したときは、あまりのまずさに「二度と作らない」と心の扉を固く閉ざしたものですが、今回の一杯はまったく違いました。
蕎麦つゆとラードのスープにこの麺を絡めると、子供の頃にドライブインで食べたような、どこか懐かしい醤油ラーメンの風味がふわりと蘇ります。
どこにでもありそうな味のようでいて、この麺の噛み心地だけは、どこを探しても案外見当たらない。
その不思議な引っ掛かりが、今も私の頭から離れません。もう一度作る理由があるとすれば、この麺の妙味を確かめるためでしょう。もちろん次回は、わかめを思いつくよりも先に、堂々とめんまを丼へ乗せてやるつもりです。
※今回ご紹介したラーメンは厨房での試作記録です。通常メニューとしての提供はございませんが、日々粉と戯れながら様々な麺の可能性を探求しております。
| 名称 | 蕎麦カフェたなみ |
|---|---|
| フリガナ | ソバカフェタナミ |
| 住所 | 343-0032 越谷市袋山1216-19 |
| アクセス | 東武伊勢崎線大袋駅東口より徒歩2分 |
| 電話番号 | 048-971-3617 |
| 営業時間 |
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| 禁煙・喫煙 | 受動喫煙対策による禁煙・喫煙についての最新情報は、店舗にお問い合わせください。 |
| 電子マネー・その他 | PayPay |
| 駐車場 | あり お店の近くに2台 |
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