蕎麦カフェたなみ
蕎麦カフェたなみです。いつもご利用いただきありがとうございます。
唐辛子の行く末を毎日のように案じていたら、今度は、葉のついた小さいにんじんが賄いの中心になってまいりました
農家の小島さんからは、次から次へと野菜を頂きます。ありがたいことではございますが、感謝の気持ちだけでは冷蔵庫は空きません。こちらも包丁を持って応えなければならない日々でございます。
最近よく頂くのは、間引きされたものなのか、根は小さく、葉は実に立派なにんじんです。にんじんに葉がついているというより、葉が小さなにんじんを連れて歩いているようにも見えます。
そこでまずは、これらをかき揚げにしてみることにいたしました。
小さいにんじんと葉を一緒に揚げると、緑の間から細い橙色がのぞきます。揚げたてを食べてみれば、これが実に美味しいのです。使い切るために作ったものが美味しいと、話が変わってまいります。先ほどまで在庫として数えていたものを、今度は次に食べる分として眺め始めるのですから、人間というのは誠に都合のよいものでございます。
殻粉とつなぎが堂々と席を取る、思い切った太打ち蕎麦の試作
そのかき揚げを、今回は温かい蕎麦にのせてみることにいたしました。
合わせる蕎麦も、せっかくですので試作です。
今回の配合は、ゆめちから二百グラム、蕎麦殻粉百グラム、蕎麦粉百グラム。
粉の半分が小麦粉で、四分の一が殻粉という、なかなか思い切った配合でございます。つなぎの小麦が半分を占め、殻も堂々と席を取っているため、肝心の蕎麦粉はずいぶん賑やかな同居生活を送ることとなりました。
製麺機から出てくる麺は黒っぽく、表面も粗い仕上がりです。見た目だけなら、口の中でひと騒動ありそうな姿をしておりました。
ところが、茹で上げて温かいつゆに入れてみますと、嫌なざらつきがございません。つゆの中でもちゃんと麺としてつながり、ツルリと滑っていく感じでも、パッと切れる歯切れでもなく、しっかり噛みしめると「蕎麦を食べている」という確かな手応えが口いっぱいに広がります。
新蕎麦の繊細な香りや甘みを楽しむ配合ではございませんが、玄蕎麦を思わせる骨太な味わいがあり、かき揚げの油やつゆの力強さにも決して負けません。見た目にたがわぬ、太切りの田舎蕎麦の美味しさに落ち着いてくれました。
十割や八割だけを眺めていては分からなかった食感に出会えるのも、賄いならではの面白いところでございます。
洋皿に着替えたにんじんの葉と、しぶとく残る唐辛子の影
さて、立派なにんじんの葉の仕事は、天ぷらだけでは終わりません。
今度は自家製の生パスタを引っ張り出し、アサリとにんじんの葉のペペロンチーノを仕立ててみることにいたしました。
アサリとニンニク、そして例の唐辛子の入った鍋へ、細かく刻んだ葉を惜しげもなく放り込みます。茹で上げた生パスタを絡めれば、淡い色の平打ち麺のあちこちへ鮮やかな緑が散らばり、なんとも食欲をそそる彩りになりました。
先ほどまで衣をまとって温かい蕎麦の上に腰を下ろしていた葉が、今度はフォークで巻き取られ、洋皿の中にすっきりと収まっております。同じにんじんの葉でも、行き先が変わるとずいぶん様子が違って見えるものです。どうやら葉のほうが、私よりもよほど器用に着替えをこなしているようでございます。
小さなにんじんを美味しく使い切ろうとした結果、かき揚げを揚げ、蕎麦を打ち、さらに生パスタの一皿まで並ぶこととなりました。にんじんの根はまだ小さいのに、こちらの厨房の仕事だけは立派に育ちすぎております。
最近の賄いは、私が献立を決めているようで、実際には届いた野菜に指図されているようなものでございます。そしてふとペペロンチーノの皿を眺めれば、そこには使い切ったはずの唐辛子がしっかりと鎮座しておりました。主役の交代劇かと思いきや、どうやら厨房の出演者がまた一人増えただけだったようでございます。
| 名称 | 蕎麦カフェたなみ |
|---|---|
| フリガナ | ソバカフェタナミ |
| 住所 | 343-0032 越谷市袋山1216-19 |
| アクセス | 東武伊勢崎線大袋駅東口より徒歩2分 |
| 電話番号 | 048-971-3617 |
| 営業時間 |
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| 禁煙・喫煙 | 受動喫煙対策による禁煙・喫煙についての最新情報は、店舗にお問い合わせください。 |
| 電子マネー・その他 | PayPay |
| 駐車場 | あり お店の近くに2台 |
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